脳内の出来事
ヘミシンクの音響技術はバイノーラルビート(Binaural beats)により右脳と左脳の周波数(脳波)を同調させること。ちなみに、脳波は脳から生じる電気活動を電極で記録したもので、この脳波の電気活動で、脳の状態を把握する手段としている。
ちなみに日常生活の脳波は、
ベータ波 (β波:13ヘルツ〜) :パッチリ目覚め
アルファ波(α波:8~13ヘルツ):くつろぎ目覚め
シータ波 (θ波:4~8ヘルツ) :目覚めと熟睡の中間
デルタ波 (δ波:4ヘルツ以下) :熟睡状態
の4種類に区別されている。
この「シータ波」がヘミシンクで要求される脳波。
左右のステレオ音の「左と右の差分6ヘルツを発生(バイノーラルビート)」させることで意図的に脳波をシータ波に合わせるのがヘミシンクの音響技術である。
コロンブスの卵のようで、聞くと「なんだ、そんな仕組みか」となってしまうのだが、この仕組みを発見して、ヘミシンクというプログラムを体系化したロバート・モンローは天才以外の何物でもない。
実は、このシータ波は、意識せずとも昔から、ヨガ、禅、瞑想などで経験的、体験的に利用してきた脳波であり、ヘミシンクでは変性意識と表現し、その変性意識の段階をフォーカスレベルと表現したように思う。
Binaural beats(バイノーラルビート)のミニ解説
バイノーラルビートを英語で書くと「Binaural beats」。
Binaural beatsを直訳すると
Binaural:両方の耳で音を聞くこと(例:ヘッドホンの音)
Beats:ビート(リスミカルに音を刻む)
バイノーラルビートは、モノラル音と比較対照して使われる言葉らしい。
脳内の出来事が現実世界へ影響を及ぼす可能性
ヘミシンク流で言えば、現実世界は物質界。物質界と相対するのが非物質界になる。ヘミシンクでは、変性意識状態になると非物質界とのコンタクトが可能としているが、この「非物質界とのコンタクト」が物質界へ何らかの影響を及ぼすのであれば、もはや脳内の出来事だけでは済まされない。
変性意識とフォーカスレベル
瞑想や坐禅やヨガの行為の結果、シータ波(θ波)による変性意識への移行をしていたのだろう。ヘミシンクは、この変性意識をフォーカスレベルと表現して段階的な意識レベルを説明した。
乱暴な言い方かもしれないが、いわゆる悟りの境地は変性意識(フォーカスレベル)の段階を示すのかもしれない。
つまり、ヘミシンクだけではなく、既に存在している瞑想や坐禅などの行為や修行は、変性意識を「その状態を異なる名称であったとしても」認知しており、また、変性意識状態で得た「何か」を現実世界(物質界、人間の肉体)に貢献させている。
つまり、ヘミシンクの場合、フォーカスレベルを上げることで、現実世界(物質界、人間の肉体)へ影響を及ぼし貢献できる手法と言える。
ちなみに、1Kのヘミシンクの目標は物質界、非物質界も含めてレトリーバルができるようになること、現段階でヘミシンクは最高のツールだと信じている。(未熟でレトリーバルができないので強い願望として)
ヘミシンクは宗教か?
結論から言うとヘミシンクは宗教ではない。神智学のブラベッキーは「真実は宗教に勝る」と言い、アインシュタインは「神秘体験は芸術と科学の源」と言った。
ヘミシンクを信じる必要はない。論より証拠で、ヘミシンクを自分で試して、自分で体験してみれば良い。そこに体験という自らの真実に遭遇できれば、あらゆる宗教も科学も仰臥して、新たしい自分や未来を築く礎になる。